『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』
あなたをイヤな気持ちにさせる人はもともと「イヤな人」なのではなく、
自分との関係によって「イヤな人」になっているだけ(本文より)
この考え方はとても大事なことですね。その人だけがイヤな人なのではなく、自分とかかわることでイヤな人になるということがあるのです。他の人とは問題が起きないのに、自分とだけ問題が起きる人なのか。それとも、誰にとってもイヤな人なのか。その差は大きいと思うのです。自分の何かが相手にイヤな気持ちを持たせてしまうのかもしれないということを、第三者に相談すればいいのだと思います。
1年ほど前にそういうことを考えさせられた時がありました。わたしの古くからの友人が信頼できないと感じて、共通の友人Aに相談してみたら「あの人は昔からそうだから気にしないように」と言われたんです。その数か月後に友人Bからも「Aさんから聞いたよ、あの人のことで悩んでたんだって?悩んだってしょうがないよ、あの人は人をそういう気持ちにさせる人なんだから」とダメ押しをするように言われたことがありました。
この問題はわたしとの組み合わせでなくても起きることだとわかり、すっきりしました。いい友達がいて良かったと、心から思いました。問題の人とは距離を置くことにしました。
10代では、まだ理性を担当する前頭前野が十分に発達していないため、突発的な怒りを抑えるのは難しいものです。ただ、おとなでも怒りでその後の人生を台無しにしてしまう人はたくさんいます。若いうちに怒りを抑える方法や怒りの伝え方を身につけておくと、この先の人生が大きく変わります。
最近、有名なプロ野球選手がこれをやっちゃいましたね。理性を制御できないまま暴力をふるってしまい、選手生命を台無しにしてしまうかもしれないことをしてしまいました。こういう部分もコーチングしてくれるシステムがプロ野球にはないのかしら?とても残念に思います。
なんて思っていたら、あっという間に別のチームへ入ってしまいましたね。こんなことをしていたら、彼は自分がしたことを反省する時間を奪われてしまうじゃないですか!
スポーツができる、仕事ができる、そういうことにはお金も時間も使うけど、心の制御については放りっぱなしなのが、今の日本だなって思います。
この本を読むと、なぜ悩むのか、なぜ嫌だと思うのか、といった脳の動きがわかってきます。それだけでも無駄に怒ったりすることは防げるはずです。何かあった時に冷静に判断できるかどうか、それは生死をわけることになるかもしれません。だから、まじめに取り組まないとと思うのです。
生きていれば、いろいろなイヤなことにぶつかります。でも、それが考えるきっかけにもなるんです。なぜ自分はそれをイヤだと思うんだろう?それをほかの人はイヤだと思わないのだろうか?それをイヤだと思うようになったのはいつからなんだろう?小さいときはイヤだと思っていたのに、最近はそう思わなくなったこともあるけど、それは何故なんだろう?って考えるのはとても大事なことです。
昔、野坂昭如氏が「みんな悩んで大きくなった」って言ってましたけど、あれは大事な言葉だったんだなぁって気が付きました。
#中野信子のこども脳科学 #NetGalleyJP
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