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『2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義』 瀧本哲史

2020年6月30日にまたここで会おう
瀧本哲史伝説の東大講義

瀧本哲史

星海社

奴隷でも、猿でもなく、「人間」になろう。
本を読んで終わり、人の話を聞いて終わりではなく、行動せよ!(第一檄)

 約300名の10代20代に人たちに瀧本氏が伝えたかったのは、自分の将来は誰かに教えてもらうものではなく、自分で見つけるものだということです。どんな本を読んだらいいですか?どんな会社に入ったらいいですか?そんな質問に答えてもらったとして、それを自分はやってみるのだろうか?そんな回答に自分の人生を賭けていいのか?と問うのです。

 

「正解」なんてものはない。
自分の人生は、自分で考えて、自分で決める。
そのための「思考の枠組み」として、リベラルアーツがある。
自分自身をよりどころとするために学べ!(第二檄)

 自分の頭で考えたことこそが思考なのです。とにかく自分自身と向き合うことを怠けてはならないのです。上手くいってもいかなくても、経験こそが自分の財産なのですから。

 

パラダイムシフトとは、「世代交代」である。
君と君たちが正しい選択をし続ければ、いつか必ず世界は変わる!(第三檄)

 古い人たちが作る壁に行く手を阻まれることがあっても、諦めてはいけないのです。その壁は永久に続くものではないのです。ベルリンの壁がそうだったように、それを崩そうと努力する人がいれば、必ず崩れる日が来るのです。一番いけないのは、何もせずに諦めてしまうこと。

 

「その人にしかないユニークさ」というのが、いちばん盗めないと思います。

 どんなアイデアも基本的には真似されます。でも、それをやりたいという思いの強さや、信念は真似ができません。自分はどうしてそれをやりたいと思うのか、それこそが個性であり、強味なのです。

 

 僕は君たちに武器を配りたい で瀧本さんが言っていた「英語・IT・会計」は人に使われるための「奴隷の学問」 という言葉を思い出して、今ドキドキしています。そうだった、学ぶとは自分の考えを持つためのものだ。様々な教養こそが他者理解の基本であり、自分という人間を育てるために必要なことだと思い出したのです。

 若い人も、そうでない人も、瀧本さんが残した言葉を噛みしめて、実践しなければ、日本に明日はないと確信しました。

2204冊目(今年224冊目)

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