『もうひとつのアンデルセン童話』 斉藤洋 広瀬弦
ふなばしアンデルセン公園で「わたし」は一羽のハクチョウに出会いました。彼女はあるアヒルの話をしてくれたのです。ここから始まる3つのお話は、どれも元の話とはちょっと違っていて、いえいえ、全然違っているのです。登場人物は同じでも、本当はそうだったのかしら?と思えるようなお話が展開していきます。
みにくいアヒルの子 語り手:ハクチョウのハンネ
一羽のアヒルの子がハンネに「ウナギのつかまえかたが上手だね、ぼくにも教えて」と言うのです。そんなこと無理でしょとは思ったけど、その子の真剣さに押されて、「明日、わたしがウナギをとっているところを見せてあげるから、近くでしっかり見るんだよ」ということになりました。
人魚姫 語り手:皇太子妃づき侍女長 クリスチアーネ・フィンガー
クリスチアーネさんが仕えているお姫様は勉強のために修道院で暮らすことになりました。ある日、修道院のそばの川に舟が流れ着いたのです。その舟に乗っていたのは。
はだかの王様 語り手:俳優 カール・シュナイダー
カールとテーオは芝居をしながら旅をつづけました。一番人気のあった出し物は「はだかの王様」でした。
アヒルの子はアヒルなんだけど、普通のアヒルらしい生き方をしてないし、人魚姫は悲劇のヒロインだったはずなのに、ここでは違うし、はだかの王様ではない王様が登場するし、わたしたちが知っているストーリーとは違うんだけど、どれもなかなか面白い話なんです。
そんなこと、あったら楽しいなっていう感じが大好きです。ちょっと大人の童話なのかしら。
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