『印刷・紙もの、工場見学記 ブックデザイナー・名久井直子が行く』 デザインのひきだし編集部 編
本や紙って身近なものなのに、それがどんなところで作られているのかは知らないことばかりです。
ここで取り上げられているのは紙やインキがどのように作られているのか?印刷にはどのような種類があり、どのように印刷されるのか?印刷された紙をどのように製本するのか?そして、本をどのように書店へ送り届けているのか?どの工程も普段は目にすることができない技術屋さんの世界です。
印刷するためのインキって、こんなに大変な工程を経て作られているんだとか、一口に紙と言ってしまうけど実に様々な種類があるとか、ビックリすることだらけです。
和綴じって、普段あまり意識してないんですけど、意外といろんなところで使われているんですね。教本やアルバムだけでなく、最近は御朱印帳の需要が多くなっているのですって。神社仏閣などでオリジナルの御朱印帳が作られていて人気だって、この間TVでやってました。確かにこういう流行が来ているのかもしれません。
そして製函(紙箱)ってのもすごい技術です、CDやDVDのBOXセットとか、高級チョコレートのパッケージとか、意外といろんなところで使われていることに気づかされました。
工場見学って楽しいなぁ。実際に行ってみたいところがたくさんありました。
名久井直子さんが『デザインのひきだし』で取材してきた、本づくり・紙ものづくりの16の現場が、この本で紹介されています。
●紙づくりの現場
印刷用紙抄造 王子製紙株式会社 苫小牧工場/ファンシーペーパー抄造 富士共和製紙株式会社/紙の物流センター 株式会社竹尾 湾岸物流センター
●インキづくりの現場
顔料製造 大日精化工業株式会社/インキ製造 株式会社T&K TOKA
●製版・印刷加工の現場
銅版印刷 銅版印刷株式会社/封筒・ステーショナリー製造 株式会社羽車/彫刻・腐食製版 ツジカワ株式会社/箔押し加工 有限会社斉藤商会/表面加工 株式会社トーツヤ・エコー
●製本の現場
製本 株式会社博勝堂/製本 加藤製本株式会社/巻物・手折り加工 株式会社はくび堂/和装本製本 芝本和本製本/製函 有限会社八光製函
●本の流通の現場
取次 日本出版販売株式会社
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