『活版印刷三日月堂 1 星たちの栞』 ほしおさなえ
川越の町にあった三日月堂という印刷所は、長いこと空き家になっていました。そこに孫娘の弓子さんが突然戻ってきたのです。最初は再開する気などなかったのですが、周りの人たちの応援もあって、印刷所としての仕事をすることになりました。
今時の印刷はほぼデジタルの世界ですけど、数十年前までは活字を一つずつ拾って版を作っていたのです。一文字ずつ手作りで作成する活版印刷を知らない若者も増えています。でも、ひとたびその世界を知ると、その魅力に心を奪われてしまうのです。
弓子さんは子供のころに祖父の手伝いをして覚えた印刷技術を、少しずつ思い出しながら仕事をしていきます。この家を出てからは印刷とは全く縁のない生活をしていたけれど、やっぱり好きだったのでしょうね。いろいろと勉強していたのです。祖父のようにはできないけれど、自分なりのやり方で、新しい活版印刷の可能性を探しています。
こういう職人仕事って地味な努力の積み重ねだから、試行錯誤の繰り返しだけど、それがいいんですよね、きっと。
・世界は森
弓子さんが仕事を再開するきっかけになったレターセット、きっとステキでしょうね。
・八月のコースター
伯父が亡くなって、喫茶店「桐一葉」を継ぐことになった僕は、自分に自信がなかった。どんなに頑張っても伯父さんのようにコーヒーを淹れられているかどうか、ずっと悩んでいた。
・星たちの栞
文化祭の展示に悩んでいた高校の文芸部の顧問の先生が、三日月堂の印刷物を見て「これを何かに使えないか?」と思ったのです。
・ひとつだけの活字
雪乃さんは祖母の形見の活字を持っていて、それを大事にしていました。これを結婚式の招待状に使えないかと思い、三日月堂に相談にやってきました。
2259冊目(今年279冊目)
活版印刷三日月堂 1 星たちの栞
活版印刷三日月堂 2 海からの手紙
活版印刷三日月堂 3 庭のアルバム
活版印刷三日月堂 4 雲の日記帳
活版印刷三日月堂 5 空色の冊子
活版印刷三日月堂 6 小さな折り紙
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