『女湯のできごと』 益田ミリ
益田さんが実家にいたころに通っていた銭湯の思い出をまとめたエッセイ&コミックです。
銭湯には子どもから老人まで、いろんな人がやって来て、それぞれのやり方でお風呂に入ったり、身体を洗ったりします。入口の下駄箱やロッカーの番号にこだわる人もいるし、シャワーの場所にこだわる人もいます。お風呂の椅子を丁寧に洗ってから座る人、椅子は使わずに立膝したり正座したりしている人、これもまた個性的なんです。
ミリさんが一番ビックリしたのは、立ったままでシャワーを浴びている人でした。コラコラ、周りの人にお湯がかかるでしょって思うけど、そういうことを気にしない人がいるんだなぁって、呆れながら見ています。
スポーツクラブのお風呂でも、そういうことを感じる時があります。普段家で立ったままシャワーを浴びている人は、座って体を洗うってことに抵抗があるのかもしれません。隣の人と世間話をしながら身体を洗ったり、背中を流しあったり、そういうことをしたことないんだろうなぁ。
銭湯のベビーベッドが最近はないのねという話、確かにそうかもしれません。昔は赤ちゃん連れのお母さんが大勢来ていたから、赤ちゃんを先に洗ってベビーベッドに寝かせて、銭湯の人に見ていてもらうというシステムがあったんですよね。だからお母さんもゆったりお風呂に入れたのよねぇ。知らない人でも、お母さんが頭を洗っている間、小さい子の相手をしていてくれたり、そういう触れ合いがなくなってしまったから、最近のお母さんはかわいそうなのかもしれません。
お風呂上りに牛乳やジュースを飲むのが楽しみだったり、熱~い湯船や電気風呂におっかなびっくり入ってみたり、銭湯って面白いところですよね。
家にお風呂があっても、時々行ってみると新鮮な発見があって、遠くの温泉に行かなくても近くの銭湯で命の洗濯もできるなぁって思うのです。
2249冊目(今年269冊目)
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