『車のいろは空のいろ1 白いぼうし』 あまんきみこ 北田卓史
空いろの車を町で見掛けたら、きっとそれは松井さんのタクシーです。手をあげて、車の座席に座ったら、「お客さん、どちらまで?」 それが不思議な旅の始まりです。(書籍紹介より)
「活版印刷三日月堂 2 海からの手紙」の「ちょうちょうの朗読会」で朗読していたのがこの本でした。教科書にも載るような有名な物語とのことなのですが、わたしは読んだことがなかったので興味を持ち読んでみました。
松井さんのタクシーに乗り込むお客様たちは不思議な方ばかりです。きつねだったり、熊だったり、山ねこだったり、でもみんな素直で優しい心の持ち主ばかり。
この本が最初に書かれたのが1968年、まだ戦争の記憶を持った人が大勢いたころです。「すずかけ通り三丁目」のお母さんのような人も大勢いただろうし、「くましんし」のように、人間がどんどん動物たちを追い詰め始めたころでもあったのでしょうね。
「白いぼうし」を読んで、「ちょうちょうの朗読会」というタイトルの意味がとてもよくわかりました。
ギスギスした心を癒してくれるのは、こういう物語なんだなぁ、だからずっと愛されているんだなぁって思ったのです。
この8編が収められています。
- 小さなお客さん
- うんのいい話
- 白いぼうし
- すずかけ通り三丁目
- 山ねこ、おことわり
- シャボン玉の森
- くましんし
- 本日は雪天なり
2268冊目(今年288冊目)
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