『孤独のグルメ』 久住昌之 谷口ジロー
知らない町へ行ってご飯を食べようと思い、チェーン店ではない店に入るときって勇気が入りますよね。表にメニューが書かれているような店ならともかく、居酒屋さんやスナックみたいな店だとホントに大丈夫かなぁなんて思ってしまうこともあります。
でも主人公は食いしん坊だから、勇気をもってズンズンお店に入っていきます。下戸だけど酒飲みが好きそうな味のものが好きって、わたしもそうだからよくわかります。豚汁とか煮込みとかに妙に惹かれるんです。
店が込み合っている時間帯だったら、周りの人が食べているものを見て「あれと同じの」という手がありますけど、空いている時間帯だと何を食べようか悩んでしまうこともあります。
秋葉原の万世で万カツサンドをテイクアウトして公園で食べている姿は懐かしかったです。あの辺りは再開発が進んで公園がなくなっちゃったんですよ。その前は青果市場(やっちゃば)だったなぁって思い出してしまいました。
客がいる前で従業員に怒り続けている店主に食って掛かる主人公の気持ちがよくわかります。「そういうのはよしなよ」って言われて、逆切れしてしまうような店主がいる店は嫌いです。怒るにしたって言い方があるだろうっていうことがわからないような人に、いい料理ができるとは思えないしね。そういう店には二度と行きません。
ここに出てくるようなお店って、女一人だと入りづらいところが多いんだけど、行ってみたいなぁって思うことが多いんです。いつだったか秋葉原の某牛丼屋さん(非チェーン店)に入った時に、お店のおばちゃん以外全員男で「おっ」って思ったこともあるけれど、ガシガシ食べてきました。
カウンターしかない小さな定食屋でご飯が食べたーいって気持ちになってきました。
2281冊目(今年301冊目)
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