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『紙屋ふじさき記念館 2 物語ペーパー』 ほしおさなえ

紙屋ふじさき記念館 2 物語ペーパー

ほしおさなえ

角川文庫

 自分には何ができるんだろう?という気持ちが強かった百花さんですけど、美濃和紙の和紙すき体験から何かを感じたのでしょうね。和紙というものの素晴らしさと可能性、それを多くの人に知ってもらうにはどうすればいいのか?それこそが自分のやるべきことなのだと感じたのかもしれません。

 第二話に登場した、一成さんの従弟の浩介さん、ちょっと嫌な奴でしたけど、一成さんに対する妙な対抗意識があるからああなっちゃったのかしら。でも一成さんは割と冷静に対処していて、ふじさき記念館に対する思い入れがあるからこそ、そうできるのかしら。

 百花さんが所属している小冊子研究会が大学祭の展示に使用した「蝋引きの栞」、こういうものも現代の人たちにとっては珍しいものなんですね。ちょっとしたアイデアで普段使っている紙が全く違うものに変わるっていいなぁ。百花さんは少しずつ才能を発揮し始めました。

 お父さんが書いた文章を印刷した紙のアイデアは、きっと多くの人に喜ばれるでしょうね。

 

 この3篇が収められています。

第一話 本美濃紙
第二話 garden diary
第三話 物語ペーパー

 

 第一話で登場した、美濃の「うだつの上がる町並み」、一度行ってみたいです。Udatu

〇うだつとは
 連接している家屋の境目に、屋根よりも一段と高くこしらえた壁のようなもので、これが漢字の「卯(う)」の字に似ているところから、「うだち」「うだつ」と呼ばれています。この壁は隣家に火が燃え広がらないようにするための防護壁なのです。これを造るには相当の費用がかかったため、裕福な家しか設けることができませんでした。 

2290冊目(今年310冊目)

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