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『バスクル新宿』 大崎梢

バスクル新宿

大崎梢(おおさき こずえ)

講談社

 実際に新宿南口にあるターミナルは「バスタ新宿」だけど、「バスクル新宿」という名前の方がいいですね。この名前の方がバスを待つ人の気持ちに沿っているような気がします。

 ここから陸路で北は青森県、南は福岡県まで行くことができます。電車で行くよりも時間はかなりかかるけど、運賃が安いし、夜行バスで行けば寝ている間に移動できて宿代も浮くので、利用する人が多いのです。

 様々なルートのバスが行き来するこの場所には、出張、帰省、旅行など、様々な理由で人々がやってきます。バスに乗ってしまえば、目的地まではほぼノンストップ。天候や事故で遅れることがたまにはあるけど、大体は予定通りに到着します。大きな荷物も載せられるし、なかなか便利な移動手段です。

 物語の中心になっているバスクル新宿は、到着フロアと出発フロアが別になっていて、まるで空港のような作りなんですね。そこでこれから乗ろうとするバスを待つ人、到着する人を迎えに来た人、それぞれに物語があるんだなぁ。

 バスクル新宿にいたあの少年。みんな彼のことを憶えていて、それでつながっていく最後の話が面白かったです。

 

 バスの旅って、随分してないな。

 昔、上高地へ行ったときに長距離バスに乗ったことを思い出しました。あのころはバスターミナルは新宿西口にあったんです。

この5篇が収められています。

・バスターミナルでコーヒーを
・チケットの向こうに
・犬と猫と鹿
・パーキングエリアの夜は更けて
・君を運ぶ

2291冊目(今年311冊目)

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