『長めのいい部屋・かわうそ天然気分』 フジモトマサル
この本は前から読むと、動物たちが暮らす街をのどかでコミカルに描いた『長めのいい部屋』、後ろから読むと、よろず修理工房で働くかわうそくんと仲間たちの日常を描く『かわうそ天然気分』です。
フジモトさんが描く動物たちはみんな見た目はかわいけど、ちょっとずつクセものなんです。真面目なんだけど変なことばかり考えていたり、褒められたいくせに実際に誰かから褒められたらドキドキしちゃったり、普段はウソばっかりついているのに時々ホントのことを言ったり。
ペンギンの置物を集めているシロクマさんや、新入社員のウサギさんが気になっているかわうそくん、家具屋さんで女の子をナンパしているねことか、わたしたちの日常にもあんな人いるよねぇっていう感じで「うふふ」と思わず笑ってしまうのです。
「ゲラゲラ」ではなく「うふふ」なところが、実にいい感じなのです。
2278冊目(今年298冊目)
« 『博物館の少女』 富安陽子 | トップページ | 『本を読む人だけが手にするもの』 藤原和博 »
「コミックス」カテゴリの記事
- 『台湾の少年 4 民主化の時代へ』 游珮芸、周見信 24-339-3365(2024.11.29)
- 『ヒストリエ 10』 岩明均 24-334-3360(2024.11.24)
- 『台湾の少年 3 戒厳令下の編集者』 游珮芸、周見信 24-331-3357(2024.11.21)
- 『台湾の少年 2 収容所島の十年』 游珮芸、周見信 24-323-3349 (2024.11.13)
- 『台湾の少年 1 統治時代生まれ』 游珮芸、周見信 24-316-3342(2024.11.06)
「日本の作家 は行」カテゴリの記事
- 『経済成長という病』 平川克己 24-350-3376(2024.12.10)
- 『誤作動する脳』 樋口直美 24-314-3340(2024.11.04)
- 『デスメタルアフリカ』 ハマザキカク 24-317-3343(2024.11.07)
- 『87歳、現役トレーダー シゲルさん』 藤本茂 24-302-3328(2024.10.23)
- 『転がる珠玉のように』 ブレイディみかこ 24-308-3334(2024.10.29)
コメント