『十七八より』 乗代雄介
主人公の少女は 最高の任務 の彼女ですよね。不思議な感性の子だわ。古典が好きで、どこか冷めている高校生。叔母とはいい感じの関係が成立しているのに、父母弟との4人での会話は何だか空虚だなぁ。特に母親との関係は微妙に嫌な感じがします。支配したがる母親の脇の下をするっとすり抜けていくようなしたたかさもあり、投げやりな感じもあり、家族との関係を無視したがっている感じに溢れています。
様々な場面が登場してくるのだけれど、最後の方の病院のシーンがとても印象に残ってしまいました。いつもと同じ先生じゃないと困るという老婆のクレームにうまく対応できない病院の人、本を読んでいるふりをしながらもその話を無視できない少女。
その小さな事件に巻き込まれた彼女が、何もできずにオロオロしているところが妙に生々しくて、ああ、彼女のにもこういう所があるんだなって思ったのです。
#十七八より #NetGalleyJP
2313冊目(今年12冊目)
« 『うたうおばけ』 くどうれいん | トップページ | 『道』 ルイス・サッカー »
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『キッチン常夜灯 満月のキッシュロレーヌ』 長月天音 26-229-3988(2026.08.16)
- 『家守綺譚 下』 近藤ようこ、梨木香歩 26-219-3978(2026.08.06)
- 『家守綺譚 上』 近藤ようこ、梨木香歩 26-218-3977(2026.08.05)
- 『夕暮の緑の光』 野呂邦暢 26-206-3965(2026.07.24)
- 『トラとミケ 7』 ねこまき 26-147-3906(2026.05.27)
「NetGalleyJP」カテゴリの記事
- 『咲く。宇野千代の生涯』 葉山由季 26-249-4008(2026.09.04)
- 『世界一かんたんで楽しい「貼る」ライフログ ジャンクジャーナルのはじめ方』島本彩子 26-213-3972(2026.07.31)
- 『自分の頭で考える』朝を待つための知見 26-196-3955(2026.07.14)
- 『フェザー』 マノン・ステファン・ロス 26-191-3950(2026.07.09)
- 『はじまりのスープ、夏ゼリー』 瀬尾まいこ 26-209-3968(2026.07.27)
「文学賞」カテゴリの記事
- 『最後の皇帝と謎解きを』 犬丸幸平 26-228-3987(2026.08.15)
- 『推し、燃ゆ』 宇佐見りん 26-215-3974(2026.08.02)
- 『残穢』 小野不由美 26-133-3892(2026.05.13)
- 『幼児狩り・蟹』 河野多惠子 26-126-3885(2026.05.06)
- 『ツミデミック』 一穂ミチ 26-53-3812(2026.02.23)




コメント