『活版印刷三日月堂6 小さな折り紙』ほしおさなえ
三日月堂に関わる人たちが大勢登場してきて、あの時はあんなだったね、こんなだったねと思い出すことがたくさんありました。最初は手探りで始めた印刷所が、少しずつ町の人たちに知られるようになって、みんなのアイデアが膨らんで、いろんなことができるようになりました。
人と人とのご縁って大事だなぁ。最初は知らない人だったのに、どこかで接点があって、力を合わせていくって夢のようです。
この6編が収められています。
・マドンナの憂鬱
胡実さんはジョギング仲間の川越運送店のハルさんたちと一緒に富山への旅に出ました。
・南十字星の下で
「1 星たちの栞」で登場した文芸部では、毎年3月に卒業文集を出します。受験が終わった3年生がこの冊子を作ることになっています。
・二巡目のワンダーランド
「2 海からの手紙」に登場したあわゆきさんの名刺を作った広太くんの物語。
・庭の昼食
弓子さんのおかあさんであるカナコさんの歌集を印刷しようという話が進んでいます。歌集の打ち合わせをしているうちに、「3 庭のアルバム」の楓さんのお祖母さん家が売りに出るという話が出て、ここの庭をみんなで見に行こうということになったのです。
・水の中の雲
デザイナーの金子さんと司書の小穂さんは弓子さんから紙漉きの見学に誘われ、参加することにました。結婚を意識しながらも、なかなか口に出せない金子さんです。
・小さな折り紙
保育園で折り紙を折っていた弓子ちゃんは急に泣き出してしまったのです。
活版印刷三日月堂のその後のお話は、未来はきっと明るいという希望を感じるものでした。みなさんの未来に幸あれ!
2305冊目(今年4冊目)
活版印刷三日月堂 1 星たちの栞
活版印刷三日月堂 2 海からの手紙
活版印刷三日月堂 3 庭のアルバム
活版印刷三日月堂 4 雲の日記帳
活版印刷三日月堂 5 空色の冊子
活版印刷三日月堂 6 小さな折り紙
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