『ぼくは川のように話す』 ジョーダン・スコット シドニー・スミス
わたしはこれまで吃音というものを理解していなかった。
ことばが滑らかに出てこないのは何故なのかをわかっていなかった。
ことばが上手く出てこないだけだと思っていた。
そうじゃないんだ、話す以前に、頭の中にことばがたくさんあって、それがひっかかって、からみあって、ぐちゃぐちゃになって話すことのじゃまをしていたんだ。
学校の友達や、ことばの先生たちは、ぼくのことをわかっていない。
お父さんは、そんなぼくのことをわかってくれている。
お父さんと一緒に川に行く。
泣いてしまいそうなときは
このことばを思いだそう
ーーー ぼくは川のように話す。
そして、だまりこんでしまいそうなときも
ーーー ぼくは川のように話す。
川の水は、まっすぐに流れるだけじゃないんだ
うずをまいたり、波うったり、くだけたり、
ぼくは川とおなじなんだ。
それがぼくらしいことなんだ。
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