『高校図書館デイズ』 成田康子
北海道札幌南高校の図書館。
ここを訪れる生徒たちは、本を介して司書の先生に自分のことを語り出す。
生徒たちの数だけある、彼らの青春と本にまつわるかけがえのない話。(書籍紹介より)
図書館は校門から生徒玄関に向かう途中、左手に見える建物の一階にあります。(本文より)
図書館が一階にあるって、羨ましいなぁと思います。特に用がなくてもふらっと寄れる場所なんだろうなぁって想像してしまいました。
この本に登場する13人の高校生は、部活も趣味もいろいろだけど、みんな本が好きなんですよね。試験前で本が読めない時間があると、その分を取り戻すかのように本を読んでいるという描写がとても気に入りました。
本が好きと一口に言っても、それぞれに好きな分野があります。辞書が好きな人、古典が好きな人、短歌や小説を書く人、それぞれの個性は自然と生まれてきたものです。
ダンスが好き、絵を描くのが好き、書道が好き、音楽が好き、様々な好きなことがあって、関連した本を読むこともあれば、まったく違うジャンルの本から影響を受けることもあります。
こういう自由な雰囲気の高校生活っていいなぁって思います。わたしが通っていた高校もとても自由だったから、こういう学校がたくさんあるといいなって思います。自由だからこそ、みんないろんな方向へ伸びていけるんだって信じてます。
本を読むことで今までにない体験ができる、主人公に共感する、知らないことを知ることができた喜び、そういうものがみんなの心の翼になってくれますように。
2318冊目(今年17冊目)
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