『天国からの宅配便』 柊サナカ
わたくし、天国宅配便の、七星律と申します
わたくしども天国宅配便は、ご依頼人の遺品を、しかるべき方のところへおわたしするということをしております(本文より)
天国宅配便の七星さんが届けてくれるものは手紙や物の形をしているけれど、それは故人の思いなんじゃないかしら?
生きている間に伝えられなかった大事なこと、上手くことばにできなかったこと、そして、あなたを大事に思っていますという気持ち。
この4篇が収められています。
第1話 わたしたちの小さなお家
仲良しの女性3人で暮らしていたのに、ひとりだけ取り残されてしまった
第2話 オセロの女王
おばあちゃんが亡くなったのだけど、けんか別れしたきりだったから
第3話 午後十時のかくれんぼ
幼馴染の彼女はかくれんぼが大好きだった
第4話 最後の課外授業
サイエンス部の顧問の先生が亡くなって、5人の部員それぞれに手紙を残してくれた
エピローグで語られた七星さんの話が、彼女がこの仕事を続けている秘密なのでしょうね。
本当にこういう宅配便があったら、わたしも頼んでしまうかもしれません。
2342冊目(今年41冊目)
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