『読む本で、人生が変わる。』 中谷彰宏
最近疲れてるなぁとか、つまらないなぁと思ったときに、中谷さんの本を手に取ります。読んでいるうちに、不思議なくらい元気が出てきます。本屋さんや図書館へ行きたくなったり、とにかく散歩しようという気になったり、「ああ、つまらない」と思っていたのは自分のせいだったんだと気づくんです。
すぐ答えが書いてある本に慣れてしまうと、自分の頭で考えることができなくなります。p36
線を引くなら、自分と違う意見のところに引いた方がいいのです。
情報化社会は、自分と違う意見にきわめて弱くなっています。p42
「いい」と「好き」とは違います。
「好き」に正解はありません。p130
ネットで検索すれば何でも見つけられるって信じてしまっているのは不幸ですね。そこに書かれているのは誰かの意見なのであって、それが真実かどうかすらもわからないし、答えはそれしかないというわけでもないのです。他人が何と言おうと自分はこう考えるということもあるし、他人の反対意見だって参考になるのです。世の中にはいろんな考え方があり、いろんなことや、いろんな人がいる、それを理解した上での自分なのだということを知ることが大事なのです。
読書感想文で最もつまらないのは、全編粗筋を書いたものです。p137
本の中身より、刺激を受けたことをノートに書こう p51
ホント、その通りです。自分が書いた読書レビューを読み返して、ああダメだなぁって思うのは「粗筋の紹介に終始しているもの」です。その本の粗筋なんか忘れていても、その中にいい言葉があったなぁとか、あのシーンが好きだったなぁっていう所が大事なんですよね。その本を読んで自分が何を感じたのか、それが一番大事!
おりる駅を通り過ぎるのが、本を読む楽しみ。
本は、時空を超越する。p120
昔は電車やバスで本を読むことが多かったので、時々そういうことがありました。寝てしまって乗り過ごしたことはないけれど、本に夢中で乗り過ごしたことは何度もあります。乗り過ごさないように、「降りる駅の少し前から降りる準備をする」という文章に、あるあるって思いました。もうちょっと読みたいから、駅のベンチでキリのいいところまで読むということもありました。家に帰るまで待ってられないんですよ。面白い本ってそういうものじゃないですか!
山手線一周がちょうど1時間なので、ぐるっと一周する間、読書したこともあります。これがなかなか快適なのですよ。
パッとあいたところが神様の啓示です。
それが今、あなたが必要としているおみくじです。p71
本は、今の自分にふさわしいものを買うのではありません。
「未来はこうなりたい」という一段上の自分に合わせて買うのです。p146
本を読むことのメリットは、自分が何を知っているかではなく、知らないことだらけだと気づくことです。p178
本を読むって、とても楽しいことです。行ったことがない場所に行き、体験したことのないことをやり、人間以外にもなれるし、過去にも未来にも行けます。そこで見つけるのは、これまでの自分にはないものです。それが好きか嫌いか、楽しいか苦しいか、わからないからこそ面白いんです。
今、自分がなぜそれを引き寄せたのか、それとも引き寄せられたのか、いろんなことを考えるキッカケを本は提供してくれます。だから、飽きることがないんです。次から次へと読みたくなるんです。
「読む本で、人生が変わる。」
間違いなく、その通りだと思います。
2337冊目(今年36冊目)
« 『古本屋台』 Q.B.B. | トップページ | 『妄想美術館』 ヤマザキマリ 原田マハ »
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『朝読みのライスおばさん』 長江優子 みずうちさとみ 24-336-3362(2024.11.26)
- 『小さな出版社のつづけ方』 永江朗 24-284-3310(2024.10.05)
- 『小さな出版社のつくり方』 永江朗 24-271-3297(2024.09.22)
- 『町の本屋という物語』 奈良敏行、三砂慶明 24-257-3283(2024.09.08)
- 『本を守ろうとする猫の話』 夏川草介 24-246-3272(2024.08.28)
コメント