『謎解き葬儀屋イオリの事件簿』 持田ぐみ
西宮輪花(にしみやりんか)さんの大好きな叔母の万里江さんが亡くなり、「なごみ典礼」で葬儀を行うことになりました。ここで出会った葬儀スタッフの伊織さんがテキパキと仕事をする姿に心を奪われた輪花さんは、葬儀の仕事に転職しようと心に決めました。
葬儀のお仕事は緊張の連続です。集まる人数もまちまちだし、宗教・宗派によって飾るものが違ったり、手順が変わったりするのです。お呼びするご住職も宗派によって違うし、最近は自由葬という形式もあります。ベテランの職員は淡々と仕事を進めていきますけど、新人の輪花さんは勉強することばかりでドキドキの毎日ですけど、慣れるにつれ、ますますこの仕事に魅力を感じているのです。
この4章が収められています。
第1章 あなたのいた季節
第2章 幻を信じて
第3章 横顔も見せぬまま
第4章 喝采の前に
派遣でお葬式の受付をしている友人がこう言っていました。「最初の頃は泣いてしまうことが多かったけれど、何度も場数を踏むうちに泣くことはなくなったけれど、若い人の葬儀はやっぱり辛いわね」
いくつになっても身近な人が亡くなるのは悲しいことです。長いこと患っていた人も、ずっと元気だった人も、みんないつかは死にます。そして、ほとんどの人が葬儀社のお世話になります。
一旦この仕事についても、やめてしまう人が多いと物語の中でも語られていましたけど、とても大事なお仕事です。輪花さんは、この仕事をどれだけ極められるようになるのでしょうか?そして、伊織さんとの関係は?きっと続編があるのでしょうね。
#謎解き葬儀屋イオリの事件簿 #NetGalleyJP
2344冊目(今年43冊目)
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