『ムーンライト・イン』 中島京子
自転車旅行の途中で雨に降られてしまった拓海さんがたどり着いたのは、「ムーンライト・イン」というペンションでした。今は営業していないというのですが、こんな天気だから泊まっていいよ、その代わりに雨漏りの修理を手伝ってくれということになったのです。
ここには80代と40代と20代の3人の女性と70代の男性という4人が住んでいて、それぞれに訳ありみたいです。
家族の理解不足に苦悩したり、仕事の環境が悪かったり、非正規の仕事ばかりしてきて正社員になりたくてもなれなかったり。拓海さんも含めて、それぞれの苦悩は、どれも辛いなぁということばかり。
ここでは楽しく暮らせているけれど、この生活がいつまで続けられるのかもわからないという不安もあります。
いろんな世代が集まっての共同生活というのは、なんだか羨ましい気がします。他人だからこそ気楽に暮らせるというところもあるのかな。家族という重荷から逃れたいという気持ちを持っている人は多いだろうから、こういう暮らしというのも、これからは増えるのかもしれないと思えてきました。
それぞれが違う道を歩む日も来るだろうけど、時々戻ってこられる場所として「ムーンライト・イン」があり続けてくれるといいんだけど、どうなっていくのかしら?
そして拓海さん、仕事も恋もガンバレ~!
2339冊目(今年38冊目)
« 『妄想美術館』 ヤマザキマリ 原田マハ | トップページ | 『人のセックスを笑うな』 山崎ナオコーラ »
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『森のはずれの美術館の話』 梨木香歩 ゲオルグ・ハレンスレーベン 26-50-3809(2026.02.20)
- 『今日もぼーっと行ってきます』 中島京子 26-44-3803(2026.02.14)
- 『キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープ』長月雨音 26-32-3791(2026.02.02)
- 『トラとミケ 6 たのしい日々』 ねこまき 26-9-3768(2026.01.10)
- 『小さな神のいるところ』 梨木香歩 25-331-3727(2025.11.29)



コメント