『1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作』
この作品集の中で一番好きなのは「旅する本」です。この作品はかつて読んだことがあって、本とこんな出合い方ができたら面白いだろうなと思った作品です。いつか海外旅行が再開したら、外国の古本屋さんを覗いてみたいなと思います。
赤川次郎の作品はこれまで読んだことがなかったので、こんなに面白い文章を書く人なのだとビックリしました。
「妻が椎茸だったころ」は、いろんなことを考えさせられる物語ですね。そこにいるのが当たり前だと思っていた人が急にいなくなって、初めて気がついたことの中に大事なことが色々とあるんだなと思いました。
・赤川次郎 「仕事始め」「便利な結婚」「代筆」
・江國香織 「晴れた空の下で」「南ヶ原団地A号棟」
・角田光代 「旅する本」
・田丸雅智 「海酒」「綿雲堂」
・中島京子 「妻が椎茸だったころ」
・原田マハ 「誕生日の夜」
・森浩美 「最後のお便り」
・吉本ばなな 「みどりのゆび」
どの作品もちょっとした時間に読める長さなので、夜寝る前などに読むのにぴったりだと思います。
全世界で聴かれている NHK WORLD-JAPAN のラジオ番組で、17の言語に翻訳して朗読された作品のなかから選ばれた、人気作家8名の短編が収録されています。
重い内容の本を読んでいる合間に、こういう作品を読むとホッとする感じがします。そして、こういう作品をラジオで聞くというのもいいなぁと思います。国際放送だけでなく、国内でも放送してないかしら?
2385冊目(今年84冊目)
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