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『ラストバトル』 草凪優

ラストバトル

草凪優(くさなぎ ゆう)

竹書房

NetGalleyJP

 プロレスラーを引退してラーメン屋を経営していた川岸のもとに、以前所属していたプロレス団体の解散記念興行のメインイベンタ―として参加して欲しいというオファーが来た。もう10年も試合をしていない50歳の自分に何故そんな話があるのかと思ったが、この話に乗ることにしたのです。

 トレーニングで筋肉量を増やすことはさほど難しいことではないけれど、打撃や投げを受けることでしか鍛えることができない部分があるのです。確かに、復帰直後の選手が胸にチョップを受けたて真っ赤になっているのを何度も見たことがあります。

 川岸は、かつてチャンピオンまで上り詰めたことがあるレスラーです。細かい技にこだわるよりも、ガチンコ勝負がモットーの人だから、相手のレスラーであるナカタシンジがチャラい感じなのが気に入りません。このナカタは長身、金髪で日焼けした肌、たぶんオカダカズチカがモデルなのでしょうね。

 川岸は誰みたいな感じなのかなぁってずっと考えながらこの本を読んでいたのですが、ローリング袈裟斬りチョップが出てきたところで不器用だけど熱い男、小橋建太かな?と思いました。

 

 「プロレスは嘘ばっかりだが、自由なんだ。プロレスほど自由な空間は他にない。勝ち負けも含めて、堅苦しく考える必要なんてないのさ」という川岸の言葉が胸にしみます。

 文句を言いつつも、いつも応援し続けてくれる川岸の奥さんも、ラーメン屋を任せてくれと言った息子も、この家族は一本筋が通っているなぁと感じました。

 川岸はこれからどんな風に生きていくのかなぁ。ラーメン屋に戻るのかなぁ?それとも?

 #ラストバトル #NetGalleyJP

2375冊目(今年74冊目)

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