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『女たちのポリティクス』 ブレイディみかこ

女たちのポリティクス

ブレイディみかこ

幻冬舎新書

 日本の女性国会議員比率が世界166位という数字は、致命的なものです。一見平等のように見えても、見えない障壁がたくさんある日本だからこその数字であるのは確かです。でも、これが改善されていくにはいったいどれだけの時間がかかるのでしょうか?5年、10年という程度の年数ではないように、わたしには思えるのです。

 

 ブレイディさんが住んでいる英国の政治を中心として女性政治家の話が進みます。プレグジット騒動でご本人の意思とは別の方向に進まなければならなくなってしまったメイ前首相は、あれこれと批判されていますが、でも女性として2人目の首相であったことに間違いはありません。

 アメリカ初の女性副大統領となったカマラ・ハリス、ニュージーランドのアーダーン首相、台湾の蔡英文総統など、世界には数多くの優秀な女性政治家がいます。日本からそういう人がなぜ出てこないのか?そこには様々な問題が隠れています。

 小池百合子東京都知事に関しては、あれだけ非難を浴びつつも再選して都知事を続けていけるメンタリティや戦略は、日本人離れした強さがあるからだというブレイディさんの分析に、悔しいけどそうだねと思うのです。小池さんは女性に優しい人ではありません。そして、男性に優しい人でもありません。

 2021年10月に「連合」の会長が、初めて女性になったということが大きなニュースになりました。本当は、こんなことがニュースになっているようではダメなんですけどね。

 

 まずは地方議員からかなぁ?とはいっても、女性が立候補すらできない地域がかなりあるようなので、立候補者は男女半数ずつという条例作るところからかしらねぇ。

 2022年4月から「女性活躍推進法」が実施されるとのことですが、こんな法律を作らなければならないほど、不平等な日本ってホントに先進国なのかしら?

2381冊目(今年80冊目)

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