『ビブリア古書堂の事件手帖 3 栞子さんと消えない絆』 三上延
栞子さんの妹、文香(あやか)さんのプロローグで始まる第三巻です。
プロローグ 「王さまのみみはロバのみみ」(ポプラ社)
第一話 ロバート・F・キング「たんぽぽ娘」(集英社文庫)
第二話 「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」
第三話 宮沢賢治「春と修羅」(関根書店)
エピローグ 「王さまのみみはロバのみみ」(ポプラ社)
大輔さんは栞子さんと一緒に古書交換会へ行ったり、個人宅へ本の引き取りにしています。知らないことがたくさんあるけれど、普段は人見知りが酷いけれど、本のこととなると饒舌になる栞子さんの話を一生懸命に聞いています。昔からビブリア古書堂と付き合いのある、他の古本屋さんの人たちは皆、栞子さんはお母さんそっくりだというけれど、それは見た目だけでなく、本への情熱のことでもあるようなのです。
栞子さんのことを大好きなのだけど、どうやってデートに誘えばいいのか?本以外の話をどう切り出せばいいのか?悩む大輔さんのことを、文香さんは面白い人だなぁって思いながら見ています。そして、この人なら大丈夫だろうって思っているのかもしれません。
謎多き栞子さんの秘密を、妹である文香さんが色々と知っているのは当然なのですが、どうもそれ以外の秘密も知っているようなのです。でも、それをうっかり言ってしまうと後で大変なことになるから、「王さまのみみはロバのみみ」の床屋さんのように内緒にしているのです。まだまだビックリするような話が出てくるのでしょうね。
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