『私の家では何も起こらない』 恩田陸
丘の上にある古いお屋敷は、近所の人たちから幽霊屋敷と呼ばれている。そこで何があったのか、本当のことを知っている人はきっといない。でも、いろんな人たちがそこに住み、そこを訪れ、死んでいった。
幽霊たちはいろんな思い出話をしてくれるのです。それまでどんなことをしてきたのか、どうしてこの屋敷に引き寄せられてしまったのか。床下に何があるのか。庭のウサギの巣穴につまづく人が大勢いること。この屋敷を修理しに来た大工たちが何に怯えたのか。この屋敷を手に入れた作家は、ここの何が気に入ったのか。
この短編集は、ページを開くとあっという間に、恩田陸の世界感にどっぷりと浸かってしまうのです。ここはどこの国なのでしょうか。どうやら日本ではなさそうです。オーブンでアップルパイを焼いているから、英国なのか?アイルランドなのか?
なんとなく、スティーヴン・キングが描いたセイラムズ・ロットのような気もするのです。
この屋敷に引っ越してきた作家は誰だったのでしょうか?もしかして、恩田さんご本人だったのかしら?
2411冊目(今年110冊目)
« 『雌犬』 ピラール・キンタナ | トップページ | 『降伏の時』 稲木誠 小暮聡子 »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『スモールワールズ』 一穂ミチ 26-68-3827(2026.03.10)
- 『サイレントシンガー』 小川洋子 26-62-3821(2026.03.04)
- 『ツミデミック』 一穂ミチ 26-53-3812(2026.02.23)
- 『池袋 NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21』 石田衣良 26-48-3807(2026.02.18)
- 『日日是植物』 いとうせいこう 26-56-3815(2026.02.26)



コメント