『マイクロスパイ・アンサンブル』 伊坂幸太郎
どこかの誰かが、幸せでありますように。
失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。
知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。
ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。
猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった連作短編がついに書籍化!(書籍紹介より)
毎回、伊坂さんの作品には驚かされるのですが、今回は7年かけて書かれた作品だということにビックリです。
音楽フェスのために書かれたこの小説。最初は思い付いたままに書いたけれど、二年目以降は、登場人物が成長したり、暮らす場所が変わったり、立場が変わったり、1年ごとの変化が面白いのです。
全然関係ないように思っていたことが、知らないうちに影響していて、とんでもないことが起きる。バタフライエフェクトってそういうことなんだなぁって思う物語でした。
音楽フェスの一環としてこういう作品を作っていたなんて知りませんでした。こういうコラボも楽しいものですね。
フェスに登場したアーティストの曲の一節がいい感じにちりばめられていて、言葉のチカラを感じます。
2429冊目(今年128冊目)
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