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『オトーさんという男』 益田ミリ

オトーさんという男

益田ミリ(ますだ みり)

光文社文庫

 女の子にとって、母親というのは近い部分があるけれど、父親ってのには微妙な距離感があるのよね。母親と「お父さんの、こういうところがねぇ」って内緒話をすることはあっても、父親とそういう話をすることってなかったもんなぁ。父親が出かけている日に「いつもは食べられないあれ食べよ!」みたいなこととか、テレビで野球見てたなぁとか、ミリさんと同じような思い出はあるけど、でもちょっと違うなぁって感じもあるんです。

 この本を読みながら、海水浴へいって、横泳ぎ(のし)を教えてもらったこととか、一緒にパチンコへ行ったこととか、食堂でソフトクリームを一緒に食べたこととか、わたしの父のいろんなことを思い出しました。

 わたしの父は手先が器用な人で、指先の感覚が大事な仕事をしていたから、いつもちゃんと手入れをしていました。爪を切ったら必ずやすりをかけていて、かなり歳を取って目が見えなくなってからも、指先がとてもきれいだったことを憶えてます。

 

 子どもの頃に、テレビでいつもスポーツや格闘技の番組を見ていた父の影響で、わたしもそういうものが好きです。わたしの興味の根っこのところは、そういうものでできているような気がします。

 仕事をしている父を毎日見ていたから、わたしの中で父のイメージはきちんと保存されています。それって、とても幸せなことですね。

2417冊目(今年116冊目)

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