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『幻想映画館』 堀川アサコ

幻想映画館
(2012年4月刊「幻想電氣館」を改題)

堀川アサコ(ほりかわ あさこ)

講談社文庫

古風な高校生スミレは、ある日父の不倫現場を目撃。後を追い、商店街の映画館に迷い込む。そこで映写技師に一目惚れしたスミレは、アルバイトを始めることに。そこは実は「走馬灯」を上映する不思議な映画館だった。恋するスミレは商店街の行方不明事件に巻き込まれる!(書籍紹介より)

 スミレさんは、古い古い映画館でアルバイトをすることになったのですけど、いつも客席はガラガラ、やってくるお客さんも映画館の人も変な人ばかりだけど、ここに毎日来るうちに真理子さんという女性と仲良くなりました。でもねぇ、この人、映画館の社長とスミレさん以外には見えてないらしんですよ。もしかして彼女は?

 この映画館のレイトショーで上映している映画のタイトル「走馬灯」って、そういう意味だったのねぇ。そして真理子さんって「幻想郵便局」にも登場していたあの方だし。

 やっぱりここも、あの世とつながっている不思議な場所でした。

 昔、実家の近くにあった古い映画館のことを思い出しました。茶色い木の階段を上るとギコギコっていってたなぁ。

2426冊目(今年125冊目)

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