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『汚れた手をそこで拭かない』 芦沢央

汚れた手をそこで拭かない

芦沢央(あしざわ ゆう)

文藝春秋

 何かまずいことがあって、それをそのまま伝えればいいのかもしれないけど、これは胡麻化さなくっちゃと思った瞬間、人はいろんな姑息な手段を考え始めるのです。言わなければバレないという程度から、アリバイ工作まで、いろんなことをしようとするのですが、やればやるほど泥沼にはまっていくのは何故なんでしょうね?

 認知症の話(忘却)を読んでいて、こういう心理を大勢の人が持っているんだなって気づきました。認知症なんて、老眼と同じように誰でもなるものって思えないのは、見栄なのか、その人を守らなければと思うためなのか、単に認めたくないだけなのか、どうなんでしょうね?素直に認めちゃえば意外と楽だと思うのだけど、そうはいかない心理って難しいなぁって思います。

 バレたら困るという心理に陥ってしまうと、もうパニックですよね。やることなすことダメダメなのに、必死にあがいちゃう。あとで振り返ってみるとなんであんなことしちゃったんだろう?っていうことを人間はやらかすのよね。

 プールの水の件(埋め合わせ)は、そういうオチかって感心しちゃいましたよ。こういう所で才能を発揮する人もいるのねぇ。

 

 この5篇には、いろんなドキドキが収められています。

・ただ、運が悪かっただけ
 自分は罪を犯したという気持ちが、間違いだったと妻は教えてくれた
・埋め合わせ
 プールの水が抜けていて、それをごまかさなければと思った教師は、いろいろな言い訳を考えます
・忘却
 妻が認知症になったらしく、記憶があいまいなことが多い
・お蔵入り
 いい映画ができたのに、主演俳優がとんでもないことをしたらしい
・ミモザ
 元カレから会いたいと言われて、ちょっと会ってしまったのが不運の始まり

2448冊目(今年147冊目)

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