『BLACK JACK 6』 手塚治虫
心臓発作や事故、ガン、奇病、様々な理由でブラック・ジャックのお世話になる人たちがいます。自分の大事な人を助けるためなら何でもするからとお願いをしてくるけど、いざ患者さんが助かると、そんなことは言っていないと前言撤回する人がいるんです。本当にお金のない人の方が真剣に返済しようとするのに、小金を持っている人の方が値切ったり、踏み倒そうとするのは何故なのでしょうね。
「報復」の依頼主はイタリアの億万長者でした。ブラック・ジャックに執刀して欲しいと頼まれたのに、日本医師会は彼の頼みを聞き入れず、その報復は・・・という話なのですが、確かにブラック・ジャックは無免許医ですけど、そんなことより人の命の方が大事と思えない医師が大勢いるというのが現実なのですよね。
「恐怖菌」に登場したドクター・キリコ、今回はなかなかいい仕事をしてくれてます。彼の技術は、こういう時には役に立つんだなぁ。
生と死の話は、人の数だけあるのだと考えさせられてしまいます。
- 土砂降り
- からだが石に
- 老人と木
- 二度死んだ少年
- 獅子面病
- サギ師志願
- 短指症
- 火と灰の中
- 報復
- 震動
- ナダレ
- 閉ざされた三人
- 身代わり
- 恐怖菌
解説:豊福きこう
2476冊目(今年175冊目)
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