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『オリーヴ・キタリッジの生活』 エリザベス・ストラウト

オリーヴ・キタリッジの生活
Olive Kitteridge

エリザベス・ストラウト
Elizabeth Strout

小川高義(おがわ たかよし)訳

早川epi文庫

2009年度ピュリッツァー賞(小説部門)受賞

米国

 オリーブさんは大柄で不愛想なおばさんです。他人から、そんなこと言わなくていいのにって思われるようなことまで言っちゃうし、旦那さんや息子が彼女のことをどれだけうっとうしく思っていても、気になんかしてません。元教え子たちからの評価はほとんどが「怖い先生」なんだけど、意外と先生に言われたことを覚えていると言われることが多いから、結構生徒思いの先生だったんじゃないかなぁ。

 癇癪持ちだし、「息子の嫁さんが気に入らない」とか言い出したら人の話なんか聞かないし、嫌なところもたくさんあるけど、でもどこか魅力的だなって思えるのは、きっと「正直者」ということなんでしょうね。

 アメリカ東部のメイン州のクロスビー(ここは架空の町)という海が見える町に住んでいて、この土地が結構気に入っています。息子がカリフォルニアに行ってしまって残念に思ってるけど、オリーブより旦那さんの方が実は残念がってるんじゃないかしら。

 アメリカの田舎の普通のおばさんの日常って、こんな感じなのかしら?自分と他の人との距離感をうまく取れないけど、それが自分のせいだとは認めたくない感じは、万国共通なのかなとも思えてしまうのです。

 

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