『知れば知るほどお相撲ことば』 おすもうさん編集部
国技館のある両国駅にほど近いところにわたしがいつも行く図書館があって、お相撲関係の本が色々と並べられています。この本は子供向けなんですけど、大人だって知らないぞ~という相撲ことばがたくさん紹介されています。
いなす、肩透かし、仕切り直し、土がつく、白星・黒星、土左衛門、ひとり相撲、待ったなし、八百長、脇が甘い、こういう言葉は日常的に使ってますけど、その語源が相撲から来てるなんて気づいてないものもたくさんあります。
水死してふくれた死体のことを「土左衛門」と呼びますが、これは江戸時代に実在した成瀬川土左衛門(なるせがわどざえもん)という色白でとても太った力士の名前が由来なんだそうです。彼が水死したわけではありません。水死してふくらんだ姿が土左衛門さんに似ていたからなんですって(笑)
「脇が甘い」という表現は最近もよく使われていますけど、昔のようにみんなが相撲をとることがなくなったので、体感できなくなった言葉かもしれませんね。
ぽっちゃりした感じのお相撲さんを「あんこ」って呼びますけど、あれは「餡子」ではなくて「あんこう」が語源なんですって!
筋肉質や比較的痩せ型の力士のことを「そっぷ」というはオランダ語の「soep」(スープ)で、ダシを取った後の鶏ガラにたとえてるというのも面白いですねぇ。どちらにしても食べ物からイメージしているところが相撲っぽいのかしら?
2496冊目(今年195冊目)
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