『事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング』 原田ひ香
相場不動産には事故物件のロンダリングの仕事をやりたいという人が大勢やって来ました。1か月家賃無料で日当5,000円という条件に惹かれてきても、心理的に無理だという人の方が多くて、結局すぐやめてしまう人が多いのです。
「東京ロンダリング」のりさ子さんのように淡々と仕事をできる人は、やっぱり珍しいらしいのです。「昔の仕事」で相場社長がりさ子さんへ「しばらくでいいから仕事に復帰してほしい」とお願いしたのも、ちゃんとした仕事ができる人が少ないからなのでしょうね。
相場不動産で元気に働いている「まあちゃん」が実は悩みを抱えていたとか、相場社長も歳で体調に不安があるとか、時とともに状況は刻々と変わっていくのです。
そして、ロンダリングの仕事を邪魔する何かがあると気がついた仙道さんのカンはするどかったですね。「事故物件の告知義務」をなくそうとしている大手デベロッパーの力って、ありそうで怖いです。そこに住む人の知る権利として、こういうことをやられては困るのですから。
近年、うちの近所でもマンションがいくつも建てられましたけど、けっこう空室が多いみたいです。駅に近くても築が古いからというだけで敬遠されることがあるようです。でも新築は高くて、あんな額誰が出せるんだろう?という物件が多いのが現実です。もし中古物件を探しているなら、こういう話も知っておいた方がいいかもと思う話もいろいろとありました。
この8編が収められています。
- うちの部屋で人が死んだら
- 君に栄光を捧げよう
- 幽霊なんているわけない
- 女が生活保護を受ける時
- 地方出身単身女子の人生
- 失踪、どっと混む
- 昔の仕事
- 大東京ロンダリング
2487冊目(今年186冊目)
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