『BLACK JACK 8』 手塚治虫 219
ブラックジャックに依頼をしてくる患者は世界中にいます。いくらでも金を払うから直してくれという人もいれば、せっかく高い金を払ったのに治っていないじゃないかとクレームをつける人もいます。
治らないことは分かっているけれど、自分がどうしてもやりたい仕事があるから、ちょっとだけ寿命を延ばしてくれという人もいます。ブラックジャックは口では「金のため」というけれど、本当は患者への思い入れの方を大事にしているから、そういう人のためなら頑張ろうとする人なんです。だから、手術中にどんなことがあっても「諦めない」のが彼のやり方なんです。でも、相手が嫌な奴だと思ったら、どんなに金を積まれても仕事はしません。「白い目」の殺し屋は、そんなスタンスを認めてくれたのでしょう。
「死への一時間」でブラックジャックとドクター・キリコが仲良く話をするシーンは、医者同士で意見が合う部分もあるのだなと思えて、ホッとする場面です。
いつものことだけど、ピノコのブラックジャックへの愛は深いわね。同じようにブラックジャックからのピノコへの愛も深いなぁ。
- なにかが山を
- 発作
- イレズミの男
- 奇胎
- 道すがら
- 白い目
- 殺しがやってくる
- 再会
- 死への一時間
- 通り魔
- ピノコ西へいく
- すりかえ
- しめくくり
解説:菊地秀行
2520冊目(今年219冊目)
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