『BLACK JACK 8』 手塚治虫 219
ブラックジャックに依頼をしてくる患者は世界中にいます。いくらでも金を払うから直してくれという人もいれば、せっかく高い金を払ったのに治っていないじゃないかとクレームをつける人もいます。
治らないことは分かっているけれど、自分がどうしてもやりたい仕事があるから、ちょっとだけ寿命を延ばしてくれという人もいます。ブラックジャックは口では「金のため」というけれど、本当は患者への思い入れの方を大事にしているから、そういう人のためなら頑張ろうとする人なんです。だから、手術中にどんなことがあっても「諦めない」のが彼のやり方なんです。でも、相手が嫌な奴だと思ったら、どんなに金を積まれても仕事はしません。「白い目」の殺し屋は、そんなスタンスを認めてくれたのでしょう。
「死への一時間」でブラックジャックとドクター・キリコが仲良く話をするシーンは、医者同士で意見が合う部分もあるのだなと思えて、ホッとする場面です。
いつものことだけど、ピノコのブラックジャックへの愛は深いわね。同じようにブラックジャックからのピノコへの愛も深いなぁ。
- なにかが山を
- 発作
- イレズミの男
- 奇胎
- 道すがら
- 白い目
- 殺しがやってくる
- 再会
- 死への一時間
- 通り魔
- ピノコ西へいく
- すりかえ
- しめくくり
解説:菊地秀行
2520冊目(今年219冊目)
« 『編集者ぶたぶた』 矢崎在美 218 | トップページ | 『団地のふたり』 藤野千夜 220 »
「コミックス」カテゴリの記事
- 『いきもののすべて』 フジモトマサル 86(2023.03.28)
- 『オリンピア・キュクロス 1』 ヤマザキマリ 72(2023.03.14)
- 『BLACK JACK 12』 手塚治虫 57(2023.02.27)
- 『沢村さん家のそろそろごはんですヨ』 益田ミリ 16(2023.01.17)
「日本の作家 た行」カテゴリの記事
- 『料理と利他』 土井善晴 中島岳志 87(2023.03.29)
- 『バカと無知』 橘玲 80(2023.03.22)
- 『焼けあとのちかい』 半藤一利 塚本やすし 68(2023.03.10)
- 『すごいゴミのはなし ゴミ清掃員、10年間やってみた。』 滝沢秀一 69(2023.03.11)
- 『服を10年買わないって決めてみました』 どいかや 64(2023.03.06)
コメント