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『どろろ 2』 手塚治虫 224

どろろ 2

手塚治虫(てづか おさむ)

秋田文庫

 運命というのは恐ろしいもので、百鬼丸は実の父と母に遭遇してしまうのです。弟とは、戦わねばならなくなったのです。己の欲のために自分のことを捨てた親を怨む気持ち、本当は家族の愛が欲しいという気持ち、百鬼丸は葛藤し、前に進むことだけを考えることにしたのです。

 白面不動に操られ、どろろを騙そうとしたあの女は、どろろの純真な気持ちに心が動きます。自分はなんと愚かなことをしているのだろうと気づいて、人の心を取り戻したのです。

 人も妖怪も、この世界では似たようなものです。欲に生きるか、死ぬか。誰かに騙されたまま生きるか、死ぬか。

 戦国の時代も今も、人は誰かに騙されて生きていることが多いのです。本当のことに気づいたとき、人は救われるのです。それがどんなに辛いことであっても、受け入れようと思えるのです。

 百鬼丸はどろろの運命の謎を解こうと思い始めたのです。

・ばんもんの巻
・白面不動の巻
・鯖目の巻
・地獄変の巻
 解説:出崎統

2525冊目(今年224冊目)

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