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  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

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『太陽のパスタ、豆のスープ』 宮下奈都 209

太陽のパスタ、豆のスープ

宮下奈都(みやした なつ)

集英社文庫

 譲さんからの「僕たち合わないみたいだね」の一言で、二ヶ月後に予定されていた結婚がなくなってしまって、途方に暮れる明日羽(あすわ)さん。どうしていいのか分からなくてボーっとしていたら、叔母さんのロッカさんさんから「ドリフターズ・リスト」(やりたいことリスト)を作りなさいよと勧められたんです。そんなことしてどうなるのと思いながらも、他にやることもないのでリストを作ってみたんだけど。

 

 物語の前半は、あすわさんはずっとグズグズ言ってばかり。どうして彼から別れ話が出たのかも、これまでにそんな兆候があったのかも、何にも考えてなかったんだなぁって感じです。それよりも、いかに自分がダメなのかばっかり考えていて、これじゃ彼が別れようって言ったのも分かるような気がするなって感じました。

 

 リストを作って、それに振り回されているだはダメだったけど、家族や友人たちの力で少しずつ自分の良さに気づきだしてからは、「やればできるじゃない!」という感じになってきました。そうだよ、その調子でいこうよ、あなたにしかできないことがきっとあるから、胸を張って生きて行こうね、あすわさん!

 「やりたいことリスト」に書いたことって、本当にやりたいことだったのかなぁって気がついたことが良かったのかな?

2510冊目(今年209冊目)

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