『ビブリア古書堂の事件手帖 Ⅱ 扉子さんと空白の時』 三上延 207
扉子さんは、祖母の智恵子さんから本を二冊持ってきて欲しいと頼まれます。母とよく似た祖母だけど、なんとも言えない圧力のようなものを扉子さんは感じていて、会って話をするのは好きだけど、でも油断できない怖い人だなと思っています。
待ち合わせの場所で、祖母が来るまでの間、その本を読んでみると、そこには自分が生まれる前のビブリア古書堂へ依頼された事件の話が書かれていました。
ビブリア古書堂に持ち込まれた相談事は、幻の横溝正史作品が誰かに盗まれたという一件でした。さすがの栞子さんも見たことがない作品を探すというお仕事に、彼女はかなりやる気になっています。
この事件が起きた家は旧華族の邸宅で、嫌な感じの双子の女性が登場したり、横溝作品を彷彿とさせる一族の因縁のような話が実に面白いのです。
横溝正史と言えば、金田一耕助が登場する推理小説というイメージを持ってしまいますが、実際には様々なジャンルの作品を書いていて、特に戦時中は推理物を書くことが許されず、一般的な小説を書いていたそうです。
- プロローグ
- 第一話 横溝正史『雪割草』Ⅰ
- 第二話 横溝正史『獄門島』
- 横溝正史『雪割草』Ⅱ
- エピローグ
いやぁ、余りに面白くて一気読みでした。そして、横溝正史の小説をまた読みたくなってきました。
そして、今回は少ししか登場しなかった扉子さんですけど、やっぱり本好きなところは母親譲りですねぇ。同じように古書店の娘である圭ちゃんと活躍する日が近いような予感がします。
2508冊目(今年207冊目)
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