『スピリチュアルズ 「わたし」の謎』 橘玲 208
これが、「他者と出会ったとき(無意識に)注目する8つの要素(ビッグエイト)で、そもそも人間はこれ以外のことを気にするようにはできていない。
①明るいか、暗いか(外交的/内向的)
②精神的に安定しているか、神経質か(楽観的/悲観的)
③みんなといっしょにやっていけるか、自分勝手か(同調性)
④相手に共感できるか、冷淡か(共感力)
⑤信頼できるか、あてにならないか(堅実性)
⑥面白いか、つまらないか(経験への開放性)
⑦賢いか、そうでないか(知能)
⑧魅力的か、そうでないか(外見)
どうだろう。初対面の相手に対して、他に興味を持つことがあるだろうか。(p53)
人をパッと見ただけで、何かが伝わってくるのは間違いありません。それは姿勢であったり、目線であったり、声のトーン、話すペース、使う単語、身振り手振り、着ている服、髪型、相手が発する何かを受け取りながら、この人はどんな人なんだろう?と無意識に分析をしています。
自分をよく見せたいから取り繕っている点はいろいろとあるだろうけど、やっぱり、人の個性は何となく伝わってくるものです。
わたしはどんな人間なのか?自分で思っている自分と、他人から見えている自分との違いって、なかなかわからないものです。だから、誰かがわたしについて意外なことを言うとき、そこだよ~と思うわけです。
いつだったか友達と、いじめって酷いよねという話をしていたとき、「わたしは、そういう目に遭ったことがない」と言ったら、そこにいた全員が「あなたは、いじめられるはずがない」と言うんです。その理由を聞いたら、「だって、そんなことをしたら怖そうじゃない」ですって!
でも、こんな風にストレートに言ってもらえるんだから、わたしはそんなに酷い人じゃないんだろうって思ってます(笑)
子どものころから、仕事をしている大人をじっと見ているのが好きでした。畳屋さんがへりを縫っているところ、氷屋さんが氷をのこぎりで切っているところ、お蕎麦屋さんの出前の人が自転車に乗るところとか、プロの技だなぁって感心してました。
今でも、横断歩道の線を描いているところや、街路樹の枝落とし、ラーメン屋さんの麺の湯切り、中華鍋の振り方などを見ながら、わたしにもあんな風に、人から見てすごーいと思われるような技はあるんだろうかと思うことがあります。
きっとあるんだと思うけど、自分ではよくわからないのです。どなたか気がついたら、教えてください。
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