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『屋根に上る』 かみやとしこ かわいちひろ 232

屋根に上る

かみやとしこ 作

かわいちひろ 絵

学研プラス

第29回小川未明文学賞大賞(令和2年度)

 皓(こう)は私立の中学校の1年生です。両親が学習塾をやっているので、家でひとりで過ごすことが多いんです。彼が大好きなのは、家の屋根に上って、そこで寝転がりながら空を見ることです。でも、屋根に上っているのは両親には内緒です。だって危ないからって、禁止されたら困るから。

 ある日、大工だったおじいさんの弟子だったという村田さんというおじさんが、屋根に上るときに使っている梯子が痛んでいるよと声をかけてきました。暇だからタダで直してやるよというので、村田さんに直してもらうことになりました。村田さんの作業を見ているととても面白くて、思わず見入ってしまうのです。

 直してもらったお礼のお菓子を村田さんの家へ届けに行ったら、そこに小学校の時の同級生、一樹(いつき)がいて、村田さんの弟子にしてもらうんだというんです。皓は一樹のことがちょっと苦手だったんですけど、色々話をするうちに少しずつ仲良くなっていきました。

 

 中学校1年生って、まだ子供っぽいところもあるけれど、少しずついろんなことを考え出す年頃です。将来どんな仕事をしたいとか、家族との関係も大人と子供から、少しずつ大人と大人の関係に近づいていきます。

 自分の考えを誰かに伝えたいけど、まだ表現力や言葉が足りなくて、伝えられないことが色々とあるんです。本当は親のことを好きなんだけど反発してしまったり、親のことを考えすぎて言いたいことや、やりたいことを我慢してしまったり。

 村田さんのおかげで、少しずつそういうことがわかってきた皓と一樹は、きっといい友達になっていくのでしょうね。こういう夏休みの思い出は、一生の思い出になるんだろうなぁ。

 

 この本は図書館で見かけて、タイトルと本の表紙の絵が気に入って読んでみました。読んでヨカッタと思える爽やかな物語でした。

2533冊目(今年232冊目)

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