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『ゲコノミクス』 藤野英人 241

ゲコノミクス

藤野英人(ふじの ひでと)

日経BPマーケティング

 最近、夜のテレビCMってアルコールと不動産しかないような気がします。ビール各社が様々な商品を出してきていて、最近はノンアルコールビールが増えてきたなということには気づいていました。でもね、酒飲みの友だちに聞いてみると、昼間だからとか、車を運転するからというような理由がなかったらノンアルは飲まないよって言うんです。だって、酔えないものってね(笑)

 わたし自身はお酒を飲めない体質ですけど、煙モクモクの焼鳥屋さんとか、おいしいもつ煮込みの居酒屋さんに行ってみたいと思うことはあるんです。飲兵衛の友だちに一緒に連れてって~とお願いして、カクテルを出すようなバーとか、焼鳥屋さんなどへ行って、こういう雰囲気ってのもいいなぁとか、酒の肴っておいしいものばっかりだよね~なんて思うことが色々とありました。

 

 この本によると、お酒を飲まない・飲めない人というのが、実は人口の半数を超えてるっていうじゃないですか!ということは、「焼鳥屋さんへ行きたいけどお酒を飲めないから行けない」という感じで、お酒なしでは入店できないお店が多いなぁと思っている人がかなりいるということなんですね。

 アルコールが入っていない飲み物では売上単価が上がらないからでしょうか、ほとんどの飲食店でソフトドリンクの選択肢が非常に少ないのが現実です。ノンアルコールビールはどうかって言われても、ビールの味が嫌いだという人も結構いますからね。

 おいしいアルコールなしのドリンクがあったらいいのにね。いつだか友達に連れて行ってもらったバーでは、ちゃんとノンアルコールのカクテルを作ってくれましたよ。それはちゃんとおいしかったもの、やればできるはずなんです。

 

 お酒を飲まない人が世の中の半分以上、そして若い人の場合はその率はさらに高いということを考えたら、ぜひ考えてみなければならないのが、そういう人をいかに取り込むかということですよね。

 アルコールなしでおいしいものを食べる。アルコールなしだからこそできるイベントを開催する。そこにビジネスチャンスがあるのかもね!

2542冊目(今年241冊目)

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