『星旅少年2 Planetarium ghost travel』 坂月さかな 258
「トビアスの木」の毒によってほとんどの住民が眠ってしまった「まどろみの星」。これは「まどろみの星」を旅して、残された文化を記憶・保存する、プラネタリウム・ゴースト・トラベル社(通称PGT社) 星旅人・登録ナンバー303の物語。303と505の出会いを描いた過去編から、休暇の旅の小話、303の心の深淵を覗くようなepisode.11<天使>まで、夜のしじまに溶け込む優しく切なく温かい6篇を収録。(書籍紹介 より)
ジリは施設で育った子、自由に話をしたり、自由に何かを選ぶことを知らずに大きくなってしまった。同じような境遇のスミヒトとは、最初は上手くいかなかったけど、どこか似たものを見出した2人が友達になっていくところがいいなぁ。
303は一か所にとどまることができない人だから、ジリのことをスミヒトに託したのかもしれない。
夜行列車の「おふとんモノレール」の運転手さんが「旅のひとこと」ノートに残した「運転していました」という言葉、とってもいいなぁ。でも、この列車がなくなった後、ノートは誰の手に渡るんだろう?
ふと思ったんだけど、303って他の人たちよりゆっくり歳をとる人なのかもしれないなぁ。だから時間の感覚が他の人とは違っているのかもしれない。だから同じところにいられないのかもしれない。
なんだか不思議な世界だねぇ。こんな未来があるのなら、行ってみたい。
episode.06 天使
episode.07 制限明滅式信号
episode.08 約束
episode.09 おふとんモノレール
episode.10 海の読書灯
episode.11 <天使>
extra episode 訪問者
#星旅少年2 #NetGalleyJP
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