『風にのってきたメアリー・ポピンズ』 P.L.トラヴァース 240
メアリー・ポピンズは住み込みでバンクス家の子供たちの世話をするためにやってきました。あやうくお休みの日を少なくされそうになっても、「おくさま、上流の方たちのお宅では、一週おきの木曜日で、一時から六時です。わたしは、そうさせていただきます。でなければ」とキッパリと交渉するような人なんです。
バンクス家は料理や掃除などをする使用人を何人も雇っている、そこそこ豊かな家庭ですから、子どものしつけはナニーに任せっきりな感じです。前任者はかなり年配な人だったから、若いメアリーがやって来たので、子どもたちはかなり喜んでいます。でもね、メアリーはかなり厳しいんです。
子どもたちが我がままを言ってきても、そんなことはできませんとビシッと叱るところは、実に優秀なナニーだということがわかります。怖いところもあるけれど、不思議な力を持っているメアリーに子どもたちは惹かれています。彼女といると楽しいことがが色々と起きるんです。
映画のイメージとは全く違うメアリーさんにビックリしながらも、こんなに楽しい体験をさせてくれる人がそばにいたら、毎日が楽しいだろうなぁ、こんな人の言うことなら聞いちゃうなぁって思いました。
こんなに楽しい物語を今まで読んでいなかったことをちょっと後悔しています。続編も読まなくっちゃ!
2541冊目(今年240冊目)
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