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『奇跡集』 小野寺史宜 287

奇跡集

小野寺史宜(おのでら ふみのり)

集英社

 朝の快速電車の同じ車両に乗り合わせた、見ず知らずの7人の物語。

 ひとりの若い女性が急にしゃがみこんでしまいました。すぐ前の席に座っていた女性が席を替わりますよと声を掛けているところを、みんな気にして見ています。

 その場で何かアクションを起こすわけではなくても、それがきっかけとなって様々なことを思い起こしたり、行動したりします。そして、最初の女性が電車から降りた後も、いくつかの事件があって、それもまたそれぞれの人の人生を変えるようなキッカケを生んでいきます。

 あの電車に乗り合わせていなかったら、知らないままだった人に出会ったり。あの電車が定刻より遅れたことで交通事故に遭わずに済んだのかもしれないし。人生は奇跡の連続なのかもしれません。

 とても小野寺さんっぽい作風で、あっという間に読み終わってしまいました。

 

 ところで、第二話の大野柑奈さんが読んでいた「脇家族」という本の著者は「横尾成吾」でしたね。小野寺さんの作品の登場人物には、彼のファンが多いですねぇ。「百十五カ月」や「三年兄弟」も、横尾成吾名義で書いてくれないかしら?小野寺さん!

 

第一話「青戸条哉の奇跡 竜を放つ」
第二話「大野柑奈の奇跡 情を放つ」
第三話「東原達人の奇跡 銃を放つ」
第四話「赤沢道香の奇跡 今日を放つ」
第五話「小見太平の奇跡 ニューを放つ」
第六話「西村琴子の奇跡 業を放つ」
第七話「黒瀬悦生の奇跡 空を放つ」

2588冊目(今年287冊目)

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