『あずかりやさん 彼女の青い鳥』 大山淳子 281
それぞれの話の語り手が、面白いのよね。今までもいろんなモノや動物が語ってきたけど、「ねこふんじゃった」のノミっていうのは、斬新だわぁ。ジャンプは得意だけど長距離を飛んでみたいと憧れていたり、自分のせいで店に迷惑をかけてはいけないなんて考えるノミって、ホントにいたら面白いなぁ。
「スーパーボール」では、見事に騙されました。本人が思い違いをしてたとはいえ、あの手紙を読まなかったらわからなかったのよね。自分がずっと悩んできたことが、実はそうじゃなかったということがあるのね。わたしにもそういうことがあるのかなぁなんて、思ってしまいました。
あずかりやさんの桐島さんは、相手の声だけを聞いて判断しているんだけど、きっとわたしたちよりも深いところまで感じてるのでしょう。だからこそ、彼を信じて大事なものをあずけていく人が絶えないのでしょうね。
この5篇が収められています。
・ねこふんじゃった
・スーパーボール
・青い鳥
・かちかちかっちゃん
・彼女の犯行
2582冊目(今年281冊目)
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