『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』 バーバラ・デュリオ 302
コロナウィルスによって家に閉じ込められてしまった時期がありました。その時に、自分の家の窓から見える景色を写真にとって投稿するという活動を著者は始めました。この呼びかけに世界中の人が賛同し、様々な地域からの写真が送られてきました。緑豊かな景色もあれば、都会のビルもあります。砂漠も、海も、空も、鳥や動物たちも、みんな生きているという輝きを放っています。
窓の外から黒ヤギさんが部屋の中を覗き込んでいたり、鳥もリスもゾウもワニも、窓の外のすぐそこにいます。
空を見上げれば青空だったり、夕焼けだったり、不気味な黒い雲だったり、飛行機が描いていった色鮮やかな三色旗(フランスの独立記念日)だったり。
ロックダウンで誰も外を歩いていない町の姿はとても不思議な感じがします。まるでハーメルンの笛吹きが子どもたちを連れ去った後のような感じがします。
シアトルの海辺の家は映画「めぐり逢えたら」のワンシーンのようだし、ギザのピラミッドを自宅の窓から見られる人がいることにビックリしたり、窓辺に置かれたロッキングチェアには憧れちゃうなぁ。
P70のジロ・デ・イタリアの写真にギュッと心を掴まれてしまいました。自宅の窓からあのレースが観戦できるなんて、もうひたすらに羨ましい!石畳の道を自転車が走る音はさぞかし凄いのでしょうね。一生に一度でいい、こういう角度からロードレースを見てみたいです。
それぞれの家の窓に、それぞれの物語があって、どれもステキだなぁと思いながら、ページをめくり続けました。
毎日見ている窓からの風景だけど、それがこんなにも心を癒してくれるものだって気づきました。
世界中の窓からの景色を送ってくださったみなさん、ありがとう!
#世界の家の窓から77ヵ国201人の人生ストーリー #NetGalleyJP
2603冊目(今年302冊目)
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