『カステラアパートのざらめさん』 島村木綿子 328
小学4年生のこのみとお母さんは、拾った子猫を飼うために引越しをしました。引越し先のアパートは、クリーム色の壁にこげ茶色の平らな屋根で、まるでカステラのように見えたんです。近所の子ども達はここを「カステラアパート」と呼んでいるんだと不動産屋のおじさんに教わって、このみはすっかりこのアパートが気に入ってしまいました。
ここの大家さんに会ってOKを貰わないといけないんだけど、ちょっと変わった人だと聞いていて、ちょっと不安なこのみでした。
大家さんは「さらめ」さんという名前なんだけど、このみは間違えて「ざらめ」さんと呼んでしまって、「しまった」怒られるかと思ったら、「ざらめさん」と呼んでいいよって言われて、このアパートで暮らせることになったんです。
4部屋しかないアパートだけど、それぞれが可愛い動物と暮らしているのがとてもいいですねぇ。オシャレでペットを飼ってるんじゃなくて、大事な家族として一緒に暮らす人だと認めた人しかこのアパートに住まわせない大家さんがステキです。
熱を出してしまって外出できないので、愛犬の散歩をお隣の方に頼んだり、行方不明になった猫をみんなで探しに行ったり、アパートの人みんなが家族みたいな感じです。こういう付き合い方ができるのっていいなぁ。
ざらめさんの秘密も気になるけど、カステラアパートの存在がいいですよね。こんなところに住んでみたいなぁ。
#ジュニア文学館カステラアパートのざらめさん #NetGalleyJP
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