『あずかりやさん まぼろしチャーハン』 大山淳子 305
あずかりやさんには、様々な人がやってきて、様々なものをあずけていきます。最初に頼んだ日数を過ぎると、それはあずかりやさんのものになってしまうので、誰かにあげたり、売ってしまったりすることもあるのですが、ずっと手元に置いてあるものもあります。
あずかりやの桐島くんは目が見えないのだけど、わたしたちには見えない何かが見えているようなんです。手触りや、香りや、音から、きっと何かを感じ取っているのだと思います。だから、あずかったものの気持ちもわかるかもしれません。
そんな桐島くんだから、彼が淹れてくれるお茶は、さぞかしおいしいことでしょう。
・ラブレター
そのラブレターは、本当は弟宛に届いたもので、すぐにゴミ箱に捨てられてしまったのだけど、兄はそのラブレターを大事にとっておいたんです。
・ツキノワグマ
セキセイインコを預けていった人がいました。
・まぼろしチャーハン
あずかりやさんで食べたチャーハンは、とてもおいしかった。
・高倉健の夢
ホームレスの男は自分の名を「高倉健」だと名乗っていました。
・文人木(ぶんじんぎ)
名人の盆栽と、名人の孫の数奇な運命。
2606冊目(今年305冊目)
« 『人生にはやらなくていいことがある』 柳美里 304 | トップページ | 『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』 シーナ・アイエンガー 306 »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『時代の変わり目を、やわらかく生きる』 石川理恵 28(2023.01.29)
- 『ボタニカ』 浅井まかて 25(2023.01.26)
- 『「一人で生きる」が当たり前になる社会』 荒川和久、中野信子 14(2023.01.15)
- 『ノッキンオン・ロックドドア』 青崎有吾 10(2023.01.11)
« 『人生にはやらなくていいことがある』 柳美里 304 | トップページ | 『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』 シーナ・アイエンガー 306 »
コメント