『福祉用具の図鑑「手や足の働きを助ける」』徳田克己 監修 317
福祉用具には実に様々なものがあります。義手や義足、補聴器、眼鏡のように直接身につけるもの。杖や車椅子、点字ブロック、手すり、このくらいは比較的誰でも認識しているモノでしょう。
車椅子を乗せられるリフト付き車両、バリアフリートイレ、車椅子が通れる幅が広い改札口、介護用ベッド、こういったものも良く見かけるようになりました。
でも、実際にはもっと多くの福祉用具があるのです。でも、自分や家族がそれを必要とするまでは、いったいどんなものがあるのかすらわからないのです。
たとえば、足腰の弱い人がいる家では、階段や段差に「手すり」をつけますよね。握力が弱い人だと、ドアノブが丸型だと回しにくいのでレバー型に変えたり、車椅子や歩行器が通りやすいようにスライドドアに変える場合もあります。お風呂の椅子も手すり付きにしたり、室内の段差がないようにリフォームすることもあります。
元気な時には気にならなかったことが、病気やけがで身体の動きが不自由になると、様々な障害物になってしまうんです。利き腕を怪我して、食事を反対の手で食べようとするだけでも、それはそれはタイヘン!
職場の同僚が足の骨を折って、松葉杖をついて出勤していた時期があったのですが、通常の時間にはとても電車に乗れないので1時間遅れで来ていました。雨が降ったら傘が差せないからお休み。そういうことって、当事者にならないとわからないんですよね。
だから、普段から福祉用具のことを知っておくのって大事だと思います。それこそ松葉杖だけだっていろんな種類があるし、いろんな新しいアイデアの器具ができていることに、みなさん、興味を持ってください!
そして、機会があったら福祉器具を使ってみて下さい。たとえば、車椅子に乗ってみて、そこからの視界がどんなものなのか、道路を移動するのがいかに大変かを体験するだけでも、随分考え方が変わると思うのです。
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