『君といた日の続き』 辻堂ゆめ 301
譲はある日、ずぶ濡れの女の子に出会ってしまったのです。交番へ行こうと言っても嫌がられてしまって、しょうがなく家に連れてきました。彼女は10歳でちぃ子という名前しか教えてくれません。シャワーを浴びさせて、娘のワンピースを貸したら、サイズはぴったりでした。
娘が10歳で亡くなり、譲はすべてが空しくなっていました。妻が気丈に働いてくれたことさえも気に障ってしょうがなくて、離婚して、今はひとり暮らしをしています。
突然現れたちぃ子は、1980年代からタイムスリップしてきたらしいのです。今の世界にある様々なことに驚き、譲にいろんなことを聞いてくるちぃ子がどんどん愛おしくなってきて、亡くなった娘とできなかったことをいろいろやってみようとします。すると少しずつ元気が出てきて、毎日が楽しくなってきたのです。でも、この子はいつかいなくなってしまうんじゃないかと思うと、気が気ではないのです。
譲は、ちぃ子と話をするうちに、自分の昔のことを思い出すことによって、少しずつ自分を取り戻すのですが、もし出会っていなかったら、どうなっていたのかと思うとドキドキしてしまいました。
ちぃ子とふたりきりの、今しかない大事な時間をどう使うのか?徹はやっと前向きに考えられるようになったようです。
愛の力がふたりを引き寄せたのかなぁ。ふたりの未来が明るくなりますように!
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