『マンガ 齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方』 斎藤孝 349
「孫子の兵法」は、元々は戦うための戦略、人心の掌握といったことが書かれた書ですが、この本では、それをマンガにしてわかりやすく説明してくれています。新しくできたプロジェクトチームをまとめていくリーダーが「孫子の兵法」を学びながら、実践していくというスタイルをとっていて、これがなかなかわかりやすいのです。
ストーリーの中で、リーダーが行き詰まるたびに「孫子の兵法」の言葉を示したり、「偏愛マップ」を薦めてくれたりする課長さんは、著者の斎藤さんの分身のようです。
元は難しそうな言葉でも、かみ砕いて説明してもらうと、なるほどと思うことばかりです。チームで何かを行うときに「自分は単なる1メンバーだから」と思うのではなく、「自分もリーダーである」と考えることで責任感を持ったり、他の人のことを考えるようになる、というような説明がわかりやすいです。
たとえ上司に向かってであっても、間違っていることは間違っていると伝えることが必要であること、そして、そういう意見をいつでも言えるような環境を作ることが上司の仕事というのも、とても大事なことだと思いました。
各章の最後にある「斎藤流仕事に生きるアイデア」に書かれていた「気分が落ち込んだらジャンプでリセット」という言葉がとてもいいなぁと思いました。落ち込んでいるときには、身体が固まっていることが多いので、ジャンプすることで身体をほぐしたり、心拍数を上げたりすることで気分が良い方へ変わるそうです。いいことを覚えました!
「ブレインストーミングで士気を高める」に書かれていた、ブレインストーミングは少人数で、5分以内に、1人の発言時間は15秒以内、というのも、とても参考になりました。
『BOOK☆WALKERで、48時間限定!「西東社の本」が全文読み放題 キャンペーン』 でこの本を読みました。ありがとうございます。
2650冊目(今年349冊目)
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