『39歳からのシン教養』 成毛眞 334
教養を身につけるのに時間をかけていては時代遅れになってしまうから、いかに早く情報にたどり着けるのかが、これからの時代には大事であると成毛さんはおっしゃっています。
注意!やってはいけない勉強法 ワースト7
- 入門書を買う
- 新聞・テレビだけしか見ない
- 書いてあることをメモする
- 復習する
- 1日何時間も勉強する
- ジャーナリズム性の高い記事を読む
- セミナーや勉強会に参加する
世の中は刻々と変化しています。かつて勉強したことが、今ではまるで違うものになってしまっていることが沢山あるのです。たとえば地理で外国のことを勉強しましたけど、その知識はその時点でのものなのです。
現在行われているサッカーワールドカップで、ピクシー監督が率いているのはセルビア共和国。アレっと思いませんでしたか?彼が選手だった頃はユーゴスラビア連邦共和国という国でした。連邦からそれぞれの国が独立して現在に至っているのです。このように、現在のことを知らないまま、過去の知識だけで過ごしていることが沢山あるのです。
その言葉の意味がわからないなぁ?とか、そんなものがあったのか!と気づいた時、すぐに調べてみればいいんです。今はWebという便利なものがあるんですから。本や資料を読んだりするよりずっと手軽に、早く情報を得ることができるんです。もちろん怪しい情報もありますけど、色々と調べていくうちに、どっちが怪しいのかもわかってきます。
日本語にない情報を検索する
日本で「シャロン・テート事件」のことを知っている人は、映画監督ロマン・ポランスキーのファンか、ミュージシャンのマリリン・マンソン(マリリン・モンローとチャールズ・マンソンから、この名を名乗っている)のファンくらいかもしれません。チャールズ・マンソンは、日本でいえば麻原彰晃のような教祖的指導者で、様々な事件を引き起こしているので、アメリカではとても有名な犯罪者です。でも、日本にいて彼の情報を調べようとしても、日本語での文献はほとんどありません。
となると英語での情報を調べるしかないのですが、Webの翻訳機能を使えばOKなのです。英語だけでなく、様々な外国語の翻訳がかのうですから、日本国内では入手できないような情報でも、自宅にいながらして知ることができるのです。そうして、他の人が知らない情報をどこからでも得ることができるって凄いことです。
変愛者をみつけよう
ネット上には様々なことに興味を持つ人がいて、それぞれのディープな世界を展開しています。何かを調べようとした時に、こういう人たちのサイトを覗いてみると、想像の斜め上の情報があるのです。
この本で紹介されていた「バンド臨終図鑑」というタイトルには、とても惹かれます。ぜひ読まなくっちゃ!
いつも問題意識を持つこと、疑問をそのままにしないこと、気になったらすぐに検索!
これこそが今時の教養の身につけ方なんですね。
2635冊目(今年334冊目)
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